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朝2 ページ9
「じゃあ、手前はここでじっとしてろ。」
俺は猫を玄関の前で静止させる。
それでも猫は俺の足元にきてゴロゴロと鳴き擦り寄る。
「あ〜〜〜〜っ……ちくしょう」
俺は頭を抱えた。
置いていけない…でもマフィアに連れていくわけにもいかねェ。
どうすりゃいい、俺は。
何でこんなやつ拾ったんだ…
駄目だ…ここは心を鬼にしねェと。
「駄目だ、手前はここにいろ!」
無理矢理引き剥がし、扉を素早くバタンと閉める。
「はぁ…これでいい…これで「にゃあ〜〜」
駄目だ振り向くな…
「にゃあ〜…んなぁ〜ん…にゃ〜」
俺はドアノブに手をかけた。
ピタリと鳴き声が止まる。
「おいっ!どうした!」
ガチャっと乱暴に扉を開けた。
「しまった…」
開けてしまった。
「にぃ」
俺は抱きかかえた。
「幹部の俺でも…手前には勝てねェみたいだな」
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作者名:ターニャ | 作成日時:2018年2月11日 18時