お買い物 ページ4
「牛乳って…コンビニに売ってるよな…?」
猫に問いかけたが俺の目を見つめるだけ。
「猫に聞いても、意味ねェか…」
猫を左の腕で抱えたまま玄関の扉を開けた。
雨はすっかりやんでいる。
「さみぃ…」
鍵を閉め、スマホでここら辺のコンビニを検索する。
何時も車で移動しているから全くここら辺はわからない。
「…手前はよォ、なんで捨てられたんだァ?それに俺はなんで拾っちまったんだァ?」
何人もの人間を殺してきた俺が、死を待つ猫を拾った。
笑える話しだな、全く。
「ちっちぇ割に暖かいな手前は」
意外と近いところにコンビニはあった。
迷いなく入店
「いらっしゃいませー」
やる気のない店員が挨拶をする。
牛乳…牛乳…
デカイのしかねぇな。
こんな奴にこんな量は要らねぇ。
「小さい牛乳は売ってねェのか?」
「えぇ、売ってなー…それネコですか」
「あァ、さっき拾ってな。」
「ネコに人間用の牛乳は良くないらしいっすよ」
「そうなのか?」
「はい。なんかお腹を壊す猫とかいるそうで、あと心臓に負担をかけたり」
「…そうなのか」
「今日のところは水でいいんじゃないすか?」
「そうだな。助かった」
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作者名:ターニャ | 作成日時:2018年2月11日 18時