君の名は ページ14
「にゃあ〜」
「…にゃー」
コイツを飼うことになった。
餌とか病院とか行った方がいいんだよな…
「中原さん」
「ん?あァ、芥川か」
「…」
芥川は俺の帽子の中で寝ている猫を凝視した。
「猫が気になるのかァ?」
「…それは猫か」
「あァ。今日から飼う事になった」
「笑止。ポートマフィアの幹部が猫を飼うなど、マフィアも廃れてしまったものだな」
「手前、そんな事言っときながら少し触ってみたいんだろ」
「…そんなことはない」
「本当は「触りたくなどない!」
「あーあ、起きちまったじゃねェか」
「…僕のせいではない」
「にゃ〜」
「ってか、芥川。手前は何しにここに来たんだ?」
「それは…そのだな」
「やっぱり触りに来たんじゃねェか」
芥川に興味を示したのか、猫は帽子から出ていき芥川の方へ向かう。
「おい、危ねェ!」
猫は机の上から落ちた。
「羅生門!」
芥川が発動された羅生門は手の形になり子猫を受け止めた。
そして無言で自分の方へもっていく。
「にぃ」
「……」
猫の頭に手を乗せて静止する芥川。
それを不思議に見つめて、手を舐める猫。
「なっ、汚いぞ!」
「にゃ〜」
「…っ」
「ようこそ芥川。猫大好きの世界へ」
「好きになってなどいない!」
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作者名:ターニャ | 作成日時:2018年2月11日 18時