117話 デジャヴ ページ27
翔side
24時間テレビが始まった。
前回とは違い、心に余裕が持てて、スムーズに進んでいく。
途中途中に、自分たちの番組である”嵐の宿題くん”のカメラが入ってきて、そのたびに全員でふざけた。
なんだか、いつもお世話になっているスタッフさんがいると安心する。
泣けるVTRもあって、相葉くんは号泣して。
マラソンランナーであるエド・はるみさんを出演者、お客さん、スタッフ全員で応援して。
24時間テレビは素晴らしい番組だな。
改めてそう思った。
松潤のドラマを楽屋でメンバー全員で見て、また相葉くんが号泣して
みんなで『よかったねー』って言い合ったりして。
なんだか、不思議な2日間だった気がする。
4年前は必死でやってたから、そんな風には思わなかったけど、
こんなにたくさんの人たちが関わっている番組に、メインで出させてもらうってことが不思議でしょうがなかった。
緊張もあり、嬉しさもある。
でも何より楽しかった。
あ、まだ終わりじゃないけど(笑)
そして番組ももうすぐ終わるって時、
4年前の俺たちの映像が流れた。
そこには相葉くんの手紙のシーンもあった。
翔「4年経って、ここに戻ってこれて嬉しいですね。」
そう俺がコメントをする。
この時は何も考えてなかった。
でも改めて思うと、やっぱりそっかって感じ。
徳光「今回はですね。
実はメンバーの二宮くんが…」
徳光さんがそう言いかけると、俺の中で一気にあの時を思い出した。
徳光「メンバーの皆さんに手紙を書いてくれました。」
翔「マジ?」
潤「そうなの?」
徳光「そうなんです」
翔「全然知らなかった」
潤「全然言わないんだね!?」
俺と松潤は交互に驚きの言葉を口にする。
ニノは冷静に、俺の隣から徳光さんの元へ向かっていった。
そして今度は相葉くんがニノの気持ちがわかるのか…
「ニノちゃん、ニノちゃん、落ち着いてね。落ち着いてちゃんと読んでね」
和也「お前が言うなよ、お前が(笑)」
こうしてニノは手紙を読み始めた。
118話 一番の嵐ファン→←116話 二度目の24時間テレビ
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:haru | 作成日時:2018年11月13日 17時