450話 あの時の言葉 ページ32
翔side
松潤がくれたファーストコンサートの時の銀テ。
俺はあの日、ファンの子にこう伝えた。
”自分が選んだ道が正しかったのか、よくわかりませんでしたけども、
今では、嵐でよかったと思います。”
デビュー当時は辞めたがっていた俺。
でもこの時、不安が決意に変わったんだ。
嵐として、
このメンバーで、
アイドルをしていくという決意が。
それから約20年。
その想いは今でも変わらない。
潤「…なんかこれ持ってたら頑張れるような気がしてさ。」
松潤はそう微笑んで言った。
智「…俺もあの時はちょっといろんな想いがあったから。」
今度は智くんが。
…確かあのコンサート、智くんは少し元気なかったっけ。
結局はその時は原因はわからなかったけど、智くんはその後のダンスのキレは半端じゃなかった。
鳥肌が立った。
メンバーの中で唯一の先輩…。
尊敬する人。
智「ほら、俺ってジュニア時代京都で舞台やってたでしょ？
それでいきなりデビューして。
みんなはテレビとかたくさん出てて既に知名度はあったから、俺のうちわだけ少なくてさ(笑)」
…あ
雅紀「それでリーダー…」
智「あ、いや(笑)
重たい話をしたいわけじゃなくて。
あの時翔くんに言われたことが気持ちを切り替えることができて。
感謝してる。
あれからちゃんと頑張ろうって思えたし。」
何か…
俺は智くんに伝えたっけ…
あ…
もしかして…
”智くんのバク転、みんなに見せてやろうよ。
それに智くん、歌もダンスもまだまだでしょ？”
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作者名：haru | 作成日時：2022年8月11日 22時
