442話 憧れの大スター ページ22
和也side
「なり〜」
普段この人にしか呼ばれないから、すぐに誰かわかった。
和也「木村くん！
どうしたんですか〜？」
そう。
検察側の罪人っていう映画で共演させて頂いた大先輩の木村拓哉くん。
SMAP兄さんが解散する前までは歌番組で少しだけ絡む程度。
番組での共演はほとんどないし、プライベートでも会うことはなかった。
でも今回の映画の共演がきっかけで、かなり距離が縮まり、プライベートでも会うほどの仲になった。
木村「どうしたもこうしたもないじゃん(笑)
番宣だろ！」
和也「あーそっか。
お疲れ様です！(笑)」
今日は映画の番宣でTBSに来ていた。
あの大スターが、一緒の映画に出たことすら信じられないのに、
あの木村拓哉が、俺と仲良くして頂けてるってことが1番信じられない。
木村「最近嵐どう？」
そしてちょっとした相談にも乗ってもらったこともあった。
和也「嵐楽しいですよ。
なんか、自分以上に自分のことわかってもらえてるから。
あんなに安心できる場所ないです。」
本音だった。
ずっと嵐として活動してきて、こんなに居心地の良い場所になったことが奇跡だと思っていて。
当たり前のように隣にいてくれて。
こんな変わってる自分を当たり前のように受け入れてくれて。
この4人とじゃなきゃ、ここまで続かなかったかもしれない。
木村「お前らなら大丈夫だな。」
木村くんはそう言って俺の頭にポンと手を置いた。
木村くんのその言葉の重み…
決して突っ込んで聞く訳でも
綺麗事を並べる訳でもない。
今の嵐の現状を相談した訳じゃないのに、今、1番欲しい言葉をくれた。
” 俺たちなら大丈夫 ”
自分たちがそう思っていても、どこか不安があった。
でも、大先輩で、何十年とトップを走り続けてきたSMAPである木村くんが
” お前らなら大丈夫 ”
そう言ってくれた。
かっこよくて、痺れる。
SMAPと嵐
２大スターだとか
ツートップだとか
いろんなところで比べられたりもした。
でも、俺たち嵐にとって、SMAP兄さんは…
雲の上の存在。
追いつこうとは思わない。
隣に立とうだとも思わない。
ずっと俺たちの憧れの存在だから…。
和也「…はい。大丈夫です。」
俺は木村くんに聞こえるか聞こえないかくらいの声でそう言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 278人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：haru | 作成日時：2022年8月11日 22時
