20年の軌跡 15 〜仲間〜 (ページ14)

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434話夢の中ページ14

潤side

感謝カンゲキ雨嵐の話で、なんか妙に思い出に浸っていると、

相葉くんとニノから叩き起された。

雅紀「ほらほら！

みんな起きて起きて！」

潤「いや、寝てはないんだけど(笑)」

和也「過去のことはとりあえず置いといて。

でも感謝カンゲキ雨嵐がオープニング曲っていうのは俺も賛成だな。」

少しおふざけモードだったのか、相葉くんとニノはニヤニヤしていた。

でもそんな2人はすごく真っ当なことを言っていた。

目の前にあるコンサートだけ考える。

過去は過去。今は今。

俺たちはすーぐ過去を振り返っちゃうんだな。

過去はどうやったって変えられないのに。

潤「よし！感謝カンゲキ雨嵐でOKな人！？」

「「「「はーーーい」」」」

学校の先生と生徒みたいな立ち位置で、少しずつセトリが決まっていく。

今回の俺たちの新しい試み。

それは

1人がメインで映る曲を作ること。

翔「歌でもいい、踊りでもいい。

楽器演奏とかでもありなら、俺やりたいことあるんだけど。」

智「なになに？」

翔くんは両手の指を動かして見せた。

翔「ピアノ！

ほら、紅白でやった『ふるさと』みたいな？」

雅紀「おーいいね！

でもそれ、俺たちが歌っちゃっていいの？」

翔「そりゃ歌って頂ければ(笑)

それと、ファンの子も一緒に歌える曲がいいなって思ってる。」

一つ一つ案が出始める。

何ヶ月もかけて、俺たちのコンサートは作られていく。

でもそれは俺たちやスタッフさんだけでは成立しない。

当日、ファンの子が揃ってようやくコンサートは完成する。

ファンの子はコンサートが夢のような時間だと言ってくれる人が多いけど

俺たちにとっても、夢の中なんだよ。