20年の軌跡 15 〜仲間〜 (ページ11)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:10,897 hit

430話新しい挑戦ページ11

翔side

松潤の言ったことも、相葉くんが言ったことも

ファンの子を想っているからこそで。

どちらだとしてもファンの子は喜んでくれると思うけど、

そこはちょっとした考え方の違い。

和也「…潤くんはソロをやらないことには反対？」

少しの沈黙があったあと、ニノは松潤にそう問いかけた。

潤「…いや、反対な訳じゃないけど。

どっちがいいのかなって思っただけ。」

松潤は頭を悩ました。

俺も過去の記憶を呼び起こす。

今までほとんどのコンサートでソロ曲はやってきた。

5×10の時だって、アルバム内にソロ曲はなかったけど、

自分が出演したドラマの主題歌をソロで歌ったことはある。

…って

翔「あー！！」

智「うお！」

突然俺が立ち上がったもんだから、みんなびっくり。

翔「あ、ああ(笑)

ごめん。

あのさ！思い出したんだけど、

アラフェスの時みたいにやらない？？」

雅紀「アラフェス？」

2012、2013年の時に開催したアラフェス。

あのコンサートは、ファンの中で人気が高かったそれぞれのソロ曲を歌うことになったんだ。

潤「アラフェスの時みたいに、昔のソロ曲を…

って、あー！そういうこと！？」

和也「バックがってことか！」

松潤もニノも理解してくれたようで、俺は大きく頷いた。

雅紀「バックダンサーを俺たちがってこと？」

智「そういうことね！

じゃあソロ曲のアンケートをもう一度とる？」

俺は2人の言葉にもう一度頷く。

翔「ソロ曲に限らずだと思ってる。

それは5×10の時のコンサートを思い出して欲しい。」

潤「自分が思入れのある曲ってことか！」

和也「んじゃあさ、バックダンサーって感じじゃなくてもいいんじゃない？」

ニノは一つの案を出した。

和也「自分がメインで映る形でいいと思う。

例えば

いつもより自分のパートを多くするとか？」

雅紀「なるほど！

じゃあサビとか1人で歌う可能性もありってことか！」

翔「おー！いいじゃん！」

智「うん！面白そう！」

潤「ある程度決まったな！

じゃあ今回はそれで行こう。」

コンサートをより良いものにするために。

コンサートを全員が楽しめるものにするために。

いつもと変わらない

新しいことにも挑戦する

どっちも感じられるコンサートにしていきたいと、きっと全員が思っていただろう。