422話 なんて人たち… ページ2
智side
活動休止。
メンバーは受け止めてくれた。
でも、問題はここからなんだ。
ジャニーさんはまだしも、他の事務所の人たちや、番組を支えて下さってるスタッフさん、
事務所の先輩後輩、お世話になってる共演者、
そしてファンの人。
俺たちの仕事に関係している全ての人に、伝えて、納得してもらって、休止を迎えなければいけない。
俺は芸能活動を一旦休止。
他のメンバーも嵐としての活動はせず、個々の仕事に打ち込むことになるのだろう。
嵐の番組も、きっと終わるだろう。
後番組も見つけてもらわないといけない。
やることはたくさん…。
雅紀「だぁいじょうぶ！
まあもちろん、いろんな意見があると思うけど、ちゃんと、俺たちの言葉で伝えよう！
そしたら、きっと大丈夫！」
相葉ちゃんは満面の笑みでそう言った。
和也「ま、相葉さんの『大丈夫』の根拠が弱いかもしれないけど(笑)
でも、俺も根拠もなく大丈夫だと思いますよ。」
ニノもしんみりさせないように明るく。
潤「多分、批判があったとしても、俺たちのこと思ってくれてるって思えば大丈夫！」
翔「ほんとそうだよ。
俺たちを思ってくれてるからこそ、真剣にそう言ってくれてるはずだから。」
ありがとう…。
ありがとう…。
俺は何度も心の中で呟いた。
ずっと思っていたことだったけど
嵐で良かった、と
改めて心から思える日だった。
『最後まで笑っていよう』
誰がそう言ったかわからないけど、俺はその言葉に涙を零した。
きっと『最後』っていうのは
休止までのこと。
たくさん厳しい意見もあると思うけど、
俺たちが決めた道を行く為に
『最後まで笑っていよう』
そういう意味だったんだろうな。
なんて人たちなんだろう。
なんて優しい人たちなんだろう。
大好きで
大切な
嵐のメンバー。
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作者名：haru | 作成日時：2022年8月11日 22時
