。*:＊未来と過去＊:*。2章 ~流星~ (ページ12)

今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:21,457 hit

奇跡ページ12

和也side

中学時代、相葉さんの件があって、友達すら信用できなかった時があった。

優しい人が大半だったけど、どこか距離を置いてしまって、そしてもちろん友達の方から離れていく。

そんな俺に友達なんてできるはずがなかった。

相葉さんはもはや兄弟みたいな感じだったし、そもそも友達なんていらないと思っていた。

それでも相葉さんはあんな辛い経験をしたのに
、高校では友達を作りたいと言った。

明るいように見えて、かなりの人見知りだったのに、一生懸命自分から声掛けて。

俺はただ、それを見守ることしかできなかった。

相葉さんを傷つけるような人じゃなければ、何も言わないように。

雅紀「俺、小学生の時ニノに出会えて

高校でリーダー、翔ちゃん、松潤に出会えて

人生が変わったの。

一生の仲間ができた。一生自慢できる仲間ができた。

俺、この学校に来られてよかった。」

いつも真っ直ぐで正直で

思ったことを口にできて

俺にはないものを全て持ってて

それが羨ましくて。

相葉さんと一緒にいるだけで、自分がそうなったような気がして。

和也「…俺だってそうだよ。」

素直になれるんだ…。

みんなの視線が集まったことに気づく。

やば…恥ずかし…

耳まで赤くなるのが自分でもわかった。

でも…

智「俺もこの学校に来られてよかった〜

これって結構奇跡だと思わない？」

リーダーは嬉しそうに話し出した。

翔「奇跡？」

翔さんが不思議そうに問いかけると、リーダーは二マッと笑う。

智「だってさ、相葉ちゃんとニノは中学のことが原因で離れたこの高校に通うことになって

翔ちゃんや松潤は明らかに偏差値がこの高校と合ってないのに、この学校に来てくれて

適当に選んだ俺が、こんな素敵な4人に出会えたんだもん！

これって奇跡だよ〜」

潤「確かにな(笑)

翔はもっと上の高校に行っててもおかしくないし、雅紀も和も、別に他の高校に行ってる可能性だってあった。

山田がいるとわかってたら絶対ここ、選んでないだろうし。」

リーダーの言葉に潤くんも頷いた。

確かにそうかもしれない。

この中の誰かが1人でも選択肢を変えていたら、出会えなかった訳で。

そう考えると不思議なことだ。

俺だって、この学校に来て良かった。