。*:＊未来と過去＊:*。2章 ~流星~ (ページ1)

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感謝ページ1

和也side

雅紀「……俺って頼りないかな？」

その言葉、前も聞いた気がした。

彼には何度も言ってるつもりだった。

頼りにしていない訳ない。

でも今回のこと、本当に申し訳ないと思ってしまった…。

これじゃあ相葉さんが傷つくのも仕方ない…。

俺から言わせたら、充分救われてるんだけど。

雅紀「えっと…

俺が頼りないのはわかってるけど…

親友として、やっぱりニノの力になりたくて…」

相葉さんは言葉を選びながら、難しそうな顔をする。

俺はね相葉さんのこと、親友だと思ったことないよ。

違うの。

親友より大切な…

和也「…家族だよ。」

俺がそう呟くと相葉さんは目を大きく見開いた。

和也「…母さんより父さんより長い時間一緒にいて

寂しくなった時、いつも隣に相葉さんがいてくれた。

いつも隣で笑っててくれた。

それがどんなにありがたかったか…。

相葉さんが知らないだけで、俺はいっぱい助けて貰ったんだよ…。

俺は形に見える優しさが欲しい訳じゃない。

さりげなく、本人すら気づかないほど自然に、貴方には助けて貰ってるの。」

相葉さんがいなかったら、リーダーにも、翔さんにも、潤くんにも出会えなかった。

相葉さんに、この最高の仲間を、

最高の日々を貰った。

和也「ありがとう」

こんなに真っ直ぐ、こうやって伝えたことがあっただろうか。

こんなに真っ直ぐ、素直な気持ちを伝えたことがあっただろうか。

今回のことがあって

こんなに自分のことを想ってくれる大切な人たちに

感謝もせずに死んでいくのだけは絶対嫌だと思った。

どんなに心で思ってたって

相手には届いていない。

ちゃんと、言葉にしないと。

伝えたいことも

伝えられないこともいっぱいある。

でも

感謝だけは届けたい。

雅紀「…ニノ、もうどこにも行かないでね。」

相葉さんにそう言われ、俺は小さく微笑んで頷いた。