弱音 ページ9
雅紀side
昔、俺とニノでよく遊んでいた公園に来た。
なんだか昔を思い出して、懐かしさと寂しさがやってきた。
小学生の頃だったな…。
ニノも同じことを考えていたのか、彼の顔に切なさを感じた。
雅紀「ニノはあんまり気持ちが表情に出ないから、俺は気づけない。
なのにニノは俺のことすごく気にかけてくれてて…」
俺は彼の隣に立った。
雅紀「…俺だってニノが大切なの。
普段人に弱さを見せない…いや、見せられないニノのことはわかってるつもり。
でもさ、やっぱり頼ってほしい。
ちょっとのことでもいい。
頼ってくれないと俺、ヘコむよ？」
ニノはポカーンと俺の顔を見上げる。
そんなニノが少し可笑しくて思わず笑みが零れた。
俺は続ける。
雅紀「…俺はニノみたいに感情を押し殺すことはできない。
でもね、案外感情は外に出した方が楽だよ！
それは言葉も一緒。
言いたいことがあるなら言えばいい。
あ、ニノはいつも言いたいことは言ってるか(笑)
でも肝心なことは言わないんだから。」
和也「…うるさいよ。」
ニノはこう言ったけど、うるさいくらい言わないとニノはわかってくれない。
昔からそう…
俺の代わりにいじめを受けた時も絶対言わなかったよね。
だからもう、ニノからのSOSは見逃したくない…
雅紀「ニノ…？
俺がすることで役に立つことなんてないのかもし…「じゃあさ」」
俺の言葉に被せるようにニノは言った。
和也「母さんがいなくなった時、一緒にいてくれればそれでいい。」
俺は大きく目を見開いた。
和也「…自分で聞いといてその反応は何。」
普段そんなこと言い慣れていないせいか、ニノの顔は真っ赤だった。
雅紀「…俺はニノの隣にいるよ。ずっと…
ニノが泣くなら一緒に泣くし、
ニノが笑ってるなら俺も隣で笑う。
ニノが傍にいてほしいなら一生隣にいる。
ニノが悲しんでる時は飛んでいく！」
俺はやっと吐いてくれた弱音を受け止めようと、ニノの両手を掴んでそう言った。
でも…
和也「ねぇ…そんな気持ち悪いこと言ってない。
一生傍にいなくていいから。」
雅紀「えぇ！？」
ニノは毒を吐きながらも頬を赤らめて笑った。
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haru(プロフ) - きよさん» あけましておめでとうございます(^^)寂しいのには変わりないですね…。でも私たちにできることは待つことと応援し続けることですね！こんな素人の作品をそう言って頂けて嬉しいですヾ ^_^♪ありがとうございます！ (2021年1月6日 23時) (
レス) id: 7b40008315 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - haruさん、明けましておめでとうございます。大好きな5人に変わりはないけれど、ちょっとした隙間があるのも事実で、haruさんたち書き手さんのお話しで癒されています。ありがとうございます。 (2021年1月6日 6時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - みゆさん» ありがとうございます！！ (2020年12月1日 20時) (レス) id: 7b40008315 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 楽しみにしてます！ (2020年11月28日 4時) (レス) id: 7af6836f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru | 作成日時：2020年11月27日 16時
