喧嘩 ページ25
和也side〜回想〜
和也「ただいまー」
和也母「あ、和帰ってきた！
じゃあね。」
学校から帰ると母さんが誰かと電話をしていた。
和也母「おかえり、和！
もうすぐ晩ご飯できるからね！」
和也「あー。ありがと。
電話してたの？」
俺はかばんを下ろし、母さんにそう問いかけた。
和也母「…うん。
お父さんとね。」
俺はその言葉を聞いて思わず手が止まった。
父さんと…？
今更…？
俺の両親は俺が7歳の時に離婚した。
母さんは直接理由を言うことはなかったけど、近所の人から父さんの不倫じゃないかって噂を聞いた。
その時から父さんのことは好きじゃない。
離婚してよかったと思ってる。
だから今更母さんが父さんと電話していることに疑問があった。
なんとか感情を抑え、冷静に問いかける。
和也「…なんであいつと？」
和也母「…ちょっとね。
ほら、早く着替えて来ないと！」
そのはぐらかし方に違和感を覚えた。
だから問い詰めてしまった。
和也「…まさか復縁とかじゃないよね？」
母さんは黙ったままだった。
むしろそれが答えだと思った。
だから言ってしまった。
和也「…頼むからそんなことしないで。
一番傷ついたの母さんでしょ？
あんな男、二度と顔も見たくない。」
和也母「和…そんなこと言わないで。
復縁とか…そんなんじゃないから…」
和也「じゃあ何？
今更あんな男に何を話すのさ。
しかも楽しそうに話してたし。
俺を置いて出てくつもり…？」
ただ、怖かっただけ。
和也母「…そんな訳ないでしょ！
いい加減なこと言わないで！！」
ただ…
一人にしないでほしかっただけ。
和也「…俺は
いない方がよかったんじゃないの？」
俺がいなかったら、母さんだって再婚できたかもしれない。
俺がいなかったら、母さんはもっと楽に生きていたのかもしれない。
俺がいなかったら…
パンッ
左頬に痛みが走った。
和也母「…っ」
母さんの目に涙が溢れた。
俺はこんな人間だから。
ひねくれてて、可愛げがなくて、冷たい人間だから。
母さんを泣かせてばっか。
母さんを傷つけてばっか。
所詮俺も父さんと何も変わらない。
母さんが倒れたのはそれから数時間後のことだった。
それからずっと、母さんは目覚めなかった。
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haru(プロフ) - きよさん» あけましておめでとうございます(^^)寂しいのには変わりないですね…。でも私たちにできることは待つことと応援し続けることですね！こんな素人の作品をそう言って頂けて嬉しいですヾ ^_^♪ありがとうございます！ (2021年1月6日 23時) (
レス) id: 7b40008315 (このIDを非表示/違反報告)
きよ(プロフ) - haruさん、明けましておめでとうございます。大好きな5人に変わりはないけれど、ちょっとした隙間があるのも事実で、haruさんたち書き手さんのお話しで癒されています。ありがとうございます。 (2021年1月6日 6時) (レス) id: ae2dee5c90 (このIDを非表示/違反報告)
haru(プロフ) - みゆさん» ありがとうございます！！ (2020年12月1日 20時) (レス) id: 7b40008315 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - 楽しみにしてます！ (2020年11月28日 4時) (レス) id: 7af6836f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru | 作成日時：2020年11月27日 16時
