。*:＊過去と未来＊:*。3 ～仲間～ (ページ10)

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あの時ページ10

雅紀side

雅紀「ねぇニノ？」

俺は隣に座るニノにそう呼びかけた。

他の3人が帰った後、俺たちは屋上に残った。

なんとなく、ニノと話したかった。

ニノは振り向かず、俺の話の続きを待っているようだった。

雅紀「…いつも、傍にいてくれてありがとね。」

そう、小さい声で呟いた。

ニノにその声は届いただろうか。

今までこんなこと言ったことなくて、恥ずかしくて湯気が出るくらい顔が真っ赤になったのを感じた。

本当ならもっと早く言わなきゃいけなかったのに俺は、ニノの優しさに甘えていた。

和也「…なんて言ったか聞こえないなー。

もう１回言って？」

雅紀「もう(笑)」

相変わらずなニノを見て、俺はため息をつきながらも笑った。

あの時、俺の心の支えだった

あの時、俺を見つけて助けてくれた

あの時、俺に会いに来てくれた

あの時、俺と変わらず接してくれた

いつもいつも、ニノは俺の傍にいてくれた

俺を助けてくれた…

だから俺だって…

ニノを救ってあげたい。

ニノだけじゃない。

リーダーも

翔ちゃんも

松潤も

俺は助けてもらった分、

みんなに恩返しがしたいし、

もっともっと

みんなと思い出を作りたい。