何かあってからじゃ ページ24
雅紀side
授業後の休み時間、翔ちゃんは松にぃに呼ばれて職員室へ行ってしまった。
俺はすぐさまニノに目線を送る。
和也「…俺を見ないでよ。」
ニノは困った表情をした。
智「…喧嘩したのかな」
潤「…そうだろ。」
俺は松潤と目を合わせた。
松潤もさすがに心配そうな顔をしていた。
雅紀「…翔ちゃん、やっぱり何かあったのかな。
喧嘩はやめたって言ってたのに…」
和也「…翔さんにとって喧嘩はストレス発散なんだろうね。」
智「…俺、ちょっと様子を見に…「いや」」
リーダーが職員室に向かおうとするのを松潤が止めた。
潤「…下手に手を出さない方がいい。
あいつだって色々あるんだろ。」
雅紀「でも…
翔ちゃんおかしいじゃん…
何かあったなら、助けてあげないと…」
俺は反論する。
やっぱり助けてもらった分、何か力になりたい。
その気持ちが強かった。
智「何かあってからじゃ遅いんじゃない？」
リーダーも少し険しい表情でそう言う。
でも松潤はいつもよりキツめな口調で…
潤「…何かあってから遅いかもしれない。
でも下手に手を出したら、もっと悪い方向に行く時もあるんだよ。」
そう言って拳を強く握り締めていた…。
松潤は松潤なりに考えがあるだろうし、翔ちゃんの気持ちを1番わかってあげられるのは松潤なんだ。
でもさ…
何もしないって
俺からしたら冷たいとしか思えない
もし、翔ちゃんが助けを求めていたらどうするの…？
自分からじゃ絶対言わない。
それにこないだのことも含めて…
雅紀「…俺は直接聞く。
やっぱり黙って見てられない。」
智「俺も…」
潤「…あ、おいっ」
松潤に呼び止められても、俺とリーダーは構わず職員室に向かった。
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作者名：haru | 作成日時：2020年8月31日 13時
