自己紹介 ページ7
雅紀side
入学式が終わり、教室で自己紹介が始まった。
…なのに彼はまだいない。
俺の名前は相葉雅紀だから、出席番号順で1番最初に挨拶をすることになった。
雅紀「相葉雅紀です！
○○中学出身で、部活はバスケ部でした！
好きな食べ物は唐揚げで、嫌いな食べ物は特にありません。
高校で部活入るか迷ってるけど、とりあえず勉強は頑張りたいと思います！
よろしくお願いします！」
言い終わると、拍手が返ってきた。
上手く喋れたかな？
明るく喋れたかな？
俺はほっと息を吐いて椅子に座った。
智「よかったよ〜
俺人前で喋るの苦手だから羨ましい〜」
雅紀「あ、うん。そうなんだ！
頑張ってね！」
俺は彼に笑顔を向けそう言った。
次々にみんなが自己紹介をしていき、次は智くんだった。
智「大野智です。
人前で喋るの苦手なので手短に話しますが、趣味は釣りです。
よろしくお願いします。」
…な、なんという貫禄。
なんか、大人っぽい？
喋るの苦手というより、人前で話すのが嫌いなだけ…？
智「あはは〜
やっぱり緊張するな〜」
そう言ってのほほーんと笑う彼。
雅紀「ほ、ほんとに緊張してた？」
俺だって昔からこんな風じゃない。
これでもようやく人前で話せるようになったんだよな。
先生「じゃあ次。
櫻井。」
あ、一番後ろの席の人。
ヤンキーっぽかった人だ。
翔「櫻井翔。
よろしくお願いします。」
それだけ言うと、彼はストンと腰を下ろした。
雅紀「お、おお…」
クール…？
なのか…？
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作者名：haru | 作成日時：2020年7月12日 20時
