バレる ページ6
翔side
朝からうるさい。
教室の入口でワイワイやってる奴ら。
俺、うるさいのだいっきらいなんだよ。
俺は耐えられなくなって
そいつらに声をかけた。
翔「ちょっと静かにしてくんない？」
だいぶ抑えて。
ちょっと前なら殴りにかかってたかもしれないけど、高校初日にそれはまずい。
それにもうやめたんだ。
喧嘩は。
「わわ！ごめんね！
って…
ヤンキー？」
翔「はあ！？」
背の高い男が俺の事そんな風に言ってきた。
俺、不良は卒業したんだけど…
まさか…バレた？
髪だって染めたし(金髪から茶色に)
口調だって、めちゃめちゃ穏やかに言ったのに
なぜバレる。
「ごめんね〜
ほら、相葉くん行こ」
背の低い方はのほほーんと微笑んでもう一人を連れて席についた。
翔「なんなんだよ…
入学式だっていうのに、遅刻ギリギリなんて…
時間くらい守れっての。」
それにしてもあいつはなぜ俺が不良だってわかったんだ…。
「あ、智くーん！
席近いじゃん！！
これからよろしくねー！」
テンション高いな…
悩み、なさそうだな。
「あはは〜よろしくね〜」
なんか、見てるだけで眠たくなる。
怒ったりする姿が想像できない。
俺は高校に入ったら、なるべく目立たず、穏やかに過ごしたいんだよ。
ぼっちは目立つから
友達はなるべくふつーうの奴がいい。
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作者名：haru | 作成日時：2020年7月12日 20時
