あの2人 ページ14
智side
雅紀「あの2人、友達作らないのかな？」
相葉ちゃんが教室の端を見てそう言った。
入学式から1週間。
周りも少しずつグループができ始めて、逆に1人でいる人の方が少なくなっていた。
和也「1人が好きか、もしくは友達ができないかだね。」
雅紀「櫻井くんは別に他の人と距離をとっている訳じゃなさそうだけど、
松本くんは敢えて避けてる感じがするね。」
智「2人、なんか近寄り難い雰囲気だもんね。」
俺は2人を見つめた。
和也「いーんじゃない？
ほっとけば。
好きで一人でいるのかもしれないし。」
ニノは冷たくそう言った。
雅紀「…」
その時相葉くんが立ち上がって、櫻井くんに歩み寄った。
智「相葉くん…？」
和也「ちょっと…！」
俺たちの声に振り返らず、彼は櫻井くんの前に立った。
雅紀「…ねぇ、今日一緒にお弁当食べない？」
翔「…は？」
相葉くんの突然の行動に、櫻井くんも驚いていた。
雅紀「一人じゃ寂しいじゃん？
あ、松本くんもどう？」
和也「ちょっと相葉さん！」
ニノは二人の間に入った。
雅紀「いいでしょ？
人数は多い方が楽しいし！
ね、どう？」
和也「…」
相葉くんは2人に笑顔を向けた。
潤「…俺はいいよ」
最初に口を開いたのは松本くんだった。
雅紀「え！いいの！？」
見切り発車をしたのは相葉くん
潤「行かねぇって意味だよ！」
声を上げたのは松本くん
翔「…俺はいいよ」
そう言ったのは櫻井く…
智「いいの？」
って確認をしたのは俺。
翔「どっちでもいい」
雅紀「うひょ！いいじゃん！
松本くん、後でやっぱり！って言っても入れてあげないよー？」
潤「んなこと言わねーって！
はよどっか行けよ」
和也「…割といいコンビじゃん。」
潤「うっせーよ！」
…なんかちょっと、笑っちゃった。
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作者名：haru | 作成日時：2020年7月12日 20時
