高校生活 ページ13
雅紀side
次の日、珍しくニノは普通の時間に来た。
雅紀「と言っても二時間目か(笑)」
和也「朝起きれなかったのー」
ニノは机に伏せて眠たそうにそう言った。
雅紀「でもね…(笑)」
俺は隣の席を見る。
智「Zzz…」
当たり前のように寝ていた。
まあ休み時間だからいいんだけどね(笑)
和也「…変わった人だね。」
雅紀「あはは(笑)
面白い子でしょ？」
ニノは少し首を傾げる。
いや、絶対ニノは智くんと気が合う！
俺が保証する！
雅紀「まあまだ何も知らないんだけどね、智くんのこと。」
和也「平気？」
ふと、ニノがそう言った。
俺は小さく笑う。
雅紀「俺は高校生活、絶対楽しむの！
体育祭も文化祭も修学旅行も、ぜーんぶ楽しみたい！」
楽しみたい
これは本音
もう、あの時のように辛い思いはしたくない
和也「でも熱苦しいのは嫌だなぁ」
雅紀「熱苦しくないよ(笑)
ほら、高校生って青春！って感じじゃん！
ニノも一緒に楽しむよ！」
ニノは場の空気を和ませるようにそう言った。
彼の表情もまた、どこか悲しそうだった。
キーンコーンカーンコーン
智「むにゃ！」
チャイムの音とともに大野さんは目覚めた。
雅紀「うひゃひゃ！
智くん、よだれ垂れてるよ〜」
和也「あなた俺より寝ますね」
智「あはは〜
うっかりうっかり〜」
…面白いな智くん。
俺はそんな智くんを見て思わず笑顔になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 136人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：haru | 作成日時：2020年7月12日 20時
