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三十七 ページ7
雅紀side
松本さんは俺に頭を下げた。
潤「…また、捜査に協力お願いします。
どんな小さなことでも、少しでも気になることがあれば…」
俺は松本さんのその姿に違和感を覚えた。
ひょっとしたら捕まるかもしれないという覚悟で俺は来たのに、
こんなに頭を下げられて…
…本当に大野さんのことが心配なんだ。
俺だってそんな彼に協力をしたい。
全部話してしまいたい。
でもそれは、あの人は望まない。
雅紀「…わかりました。
逃げてしまってすみません。」
潤「…いえ。こちらこそ。
でも…」
松本さんは俺をまっすぐ見た。
潤「…あなたが事件に何かしら関わっていると思います。
充分お気をつけて。」
俺は彼の純粋な目から、思わず目を背けた。
こんな優しい人が…
俺なんかに頭を下げる人が…
．
．
．
．
大野さんを苦しめてた人なんて…
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作者名：haru | 作成日時：2020年7月3日 22時
