暁～last hope～第二章 (ページ20)

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五十ページ20

翔side

翔「最初は正直に話そうって。

松本潤にも、雅紀にも

全てを話そうってなったんだ。

でも…」

智くんが松本潤に話を始めた時、松本潤は彼に暴力を奮った。

智くん曰く、いつもくらいだったら耐えられると思ったけど、その時は違ったらしい。

意識が遠くなるくらい殴られた。

智「…あの怪我で、普段の潤の前にはいけなかった。

ショックを受けてしまいそうで…」

智くんは、誰よりも松本潤のことを近くで支えてきて

殴られても、

ずっと隣にいて…

俺だったら、雅紀を支え続けることはできるのかな…

その時、ふと浮かんだ。

俺たちが話すよりも、自分たちで気づかせれば…

と。

翔「だから雅紀を追わせた。

智くんが失踪して、それに雅紀が何らかの関係性があると見せかけて。」

雅紀は驚きを隠せずにいた。

体が震えているのがわかった。

俺はずっと、雅紀が変なことを考えないよう、隣で守り続けた…。