暁～last hope～第二章 (ページ18)

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四十八ページ18

雅紀side

そこまで聞いて、俺は心臓が止まるかと思った。

これは偶然…？

俺の両親の…

翔「…雅紀の両親を殺したのは、

こいつの親父だ。」

翔ちゃんは俺と目を合わせずに、そう言った。

雅紀「…そう…だったんだ」

意外と冷静だった。

松本さんは俯いたままだった。

俺以上に、彼は傷ついてるんだろう。

大好きだった親父さんが起こした事故は、偶然じゃなかった…。

信じてた人に裏切られた…

本当なら、俺もここで怒りがあってもおかしくなんてないのに、怒る気にはなれない。

智「普段は今までの潤だった。

明るさはなくなってしまったけど、優しくて、強がりなところは変わってなかった。

でも、親父さんの話をする時は別人になったの。

暴力を奮って暴れ出す。」

潤「…そん…な

俺は…」

松本さんは静かに涙を零した。

俺は思わず目を背けた。

潤「…俺の前から姿を消した理由は…」

雅紀「…俺と大野さんが初めて会った日も、偶然じゃないんですよね？」

俺はただ、真実が知りたい…