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四十二 ページ12
潤side
目の前に、ずっと会いたかった人がいた。
あの時のように、俺を見て優しく微笑んだ。
俺はなんとか彼の元へ歩み寄る。
潤「…智っ
どこに…」
言葉に詰まった。
涙が溢れ出る。
智は俺を抱き締めてくれた。
何度も｢ごめん｣と呟きながら…
その温もりが、嬉しくて、優しくて…
俺は涙が止まらなかった。
智「…心配かけて、ごめん。」
そう、何度も…
翔「…俺と和は、智くんの居場所を知っていたよ。」
櫻井翔はそう言った。
俺はゆっくり頭を上げて、2人の顔を見つめた。
何となく、わかっていた。
櫻井翔と和に繋がりがあることはわからなかったけど、
2人が何かを隠していることは…
雅紀「…俺もついこの前、大野さんに会いました。」
相葉さんの言葉に、俺は驚いた。
まさか、彼までも…？
潤「…相葉…さんも？」
雅紀「…少しだけ、今回のことを聞きました。
ほんとに少しだけだと思いますけど…」
和也「潤くん、騙しててごめん。
でもこれは…
あなたの為にやったことなんです。」
和の真っ直ぐな目を見て、胸が痛んだ。
俺だけが、何も知らない中で
この4人は俺の為に…？
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作者名：haru | 作成日時：2020年7月3日 22時
