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智side 〜回想〜
智「…あそこが、親父のアジト？」
コンクリートで囲まれた、大きな建物。
ここに、親父がいる…。
雅紀「…あの男だけじゃないんだよね？」
相葉ちゃんが不安そうにそう言った。
雅紀「…俺、怖い。
あの男に会うのが…」
智「相葉ちゃん…」
相葉ちゃんは俯いて震え出した。
そりゃそうだ…
親父に相葉ちゃんは…大怪我をさせられた。
両親を殺された…。
怖くない訳ないよ…。
智「…相葉ちゃんはここにいていいよ？」
俺は彼の肩に手を置いた。
雅紀「大丈夫…。
怖いけど、俺だって…」
智「俺は…あいつを止めたいんだ…
相葉ちゃんを傷つけたあいつを…
今も苦しめられてる高校生も…
俺が絶対守る…。」
雅紀「大野さん…」
そんなこと言ってる俺も、怖くない訳ない。
本当は、ビビってる。
でも…俺が止めないと…
ボス「…智。
お前は、背負いすぎだ。
一人で戦おうとするな。」
ボスは俺に銃を渡した。
ボス「…お前は殺し屋だ。
殺し屋として生きるんだ。
殺し屋はあの男みたいな奴ばかりじゃない。
仲間を大切にする殺し屋だっているんだよ。
お前も今は仲間がいるだろう？
今は全てを信じられる訳じゃないと思うが、いつか必ず…
命を預けられる仲間を作れ。」
智「…っ」
ボスは俺をじっと見てそう言った。
親父が殺し屋だって知った時、
殺し屋なんてただの犯罪者…
生きている意味の無いクズ。
仲間を平気で裏切る極悪人。
そう思っていた。
俺は、親父みたいには絶対なりたくない。
でもボスは、
殺し屋なのに、俺を助けてくれた。
俺の復讐を手伝ってくれる。
相葉ちゃんも、大怪我を負わせられても、俺と共に闘おうとしてくれる。
…誰かを救う為に相手を傷つけるのは、
いいのか…？
智「…俺
2人を信じます。」
俺は大きく深呼吸した。
そしてじっと銃を見つめる。
この銃で、親父を必ず殺してみせる。
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haru(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！ありがたいお言葉…！励みに頑張ります(^O^) (2019年12月20日 22時) (
レス) id: 7b40008315 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、一気に最初から読ませてもらいました☆面白かったです(^^)続きも楽しみにしてます(^^) (2019年12月20日 10時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru | 作成日時：2019年12月18日 17時
