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智side 〜回想〜
『復讐がしたい』
和の言葉には、さすがに驚いた。
男の人に会うだけで、恐怖を覚えている和が、そんなこと言うなんて…
智「で、でも…」
和也「俺、あの時怖くて何もできなかったから…
今度こそ…」
和の声は震えていた。
怖いはず。
そりゃそうだよ…。
俺はどうしていいかわからず、和を見つめた。
すると和は小さく笑ってこう言った。
和也「…なんだか、大野さんは安心するんです。
どうしてかわからないけど、あなたが傍にいてくれると、落ち着くんです。」
智「え…？」
和は自分の手を見つめた。
和也「…闘えるかわからないけど、
俺も、少しでも役に立ちたい。」
その手を握り締めた。
俺も彼のその姿を見て、少し安心した。
和は変わろうとしている。
強くなろうとしている。
俺たちと同じ目的を持っている…。
智「…一緒に闘おう。
絶対あいつ、殺そう。」
俺がそう言うと、和は優しく微笑んだ。
和也「…あれ、
大野さん」
その時、和が突然眉間にしわを寄せて、指をさした。
その指の先を見ると、高いビルの上に人影が見えた。
智「…よく見えないけど、
まさか飛び降りる気じゃないよね…」
和也「…いや、まさかだと思う…
あの位置、やばい…」
和の言葉に俺は心臓がドクンと音を立てた。
和也「お、俺行ってく…」
和が言い終わる前に俺は走り出していた。
和也「大野さんっ…？」
智「和はここにいて！
すぐ戻る！」
いても立ってもいられなかった。
お願い。
死ぬな。
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haru(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます！ありがたいお言葉…！励みに頑張ります(^O^) (2019年12月20日 22時) (
レス) id: 7b40008315 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、一気に最初から読ませてもらいました☆面白かったです(^^)続きも楽しみにしてます(^^) (2019年12月20日 10時) (レス) id: 836a232359 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haru | 作成日時：2019年12月18日 17時
