暁～last hope～ (ページ27)

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二十五ページ27

翔side

俺はもう…

あの時のような経験はしたくない。

俺の役割は、雅紀を支え続けることなんだ。

翔「…わかった。

何も聞かない。

でもな、雅紀…。

一人で悩むことだけはするなよ。」

俺はそう言った。

雅紀は今度はちゃんと俺の目をちゃんと見てくれた。

雅紀「翔ちゃん、ごめんね。

でも俺もね、翔ちゃんが大好きだから

翔ちゃんのこと、守りたいんだからね。

翔ちゃんこそ、一人で悩まないで。」

何故かドキッとした。

雅紀は真っ直ぐ俺を見て微笑んだ。

なんだか、心の中が読まれているのか、

それとも…

雅紀「中、入る？

翔ちゃんの別荘だけど(笑)」

翔「あ、ああ…

雅紀、料理できたよな？

何か作ってよ。」

雅紀「翔ちゃん麦茶しか作れないもんね！」

翔「うっせーな(笑)

最近は野菜切って炒めることもできるだよーだ」

雅紀「えぇ！？

すごい成長じゃん！」

久しぶりに、何気ない会話をした。

それがすごく安心できて

早くこんな日が来て欲しいと強く思った。