暁～last hope～ (ページ23)

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潤side

潤「はぁ…」

松岡「どうした？ため息なんかついて。」

俺が頭を抱えていると、松岡さんがそう話しかけてきた。

潤「…なんか頭が痛くて。

あ、でも大丈夫ですよ！

薬飲んだらちょっとずつよくなって来ました。」

松岡「気をつけろよ？

刑事は体が基本なんだからな。」

潤「はい」

松岡さんは俺の肩に手を置いて、その場を後にした。

それにしても頭が痛い。

最近はそんなことなかったんだけど、少し前はよくあった。

智と最後に会った日も…

昨日は和と会ってたけど、あんまり覚えてない。

あいつ…少年院に入ってたって言ってた。

俺は調べてみることにした。

潤「…二宮和也っと。」

名前を打ち込み、Enterキーを押した。

潤「…ほんとだ。」

和は10年前、父親を刃物で刺して殺した。

始めは黙秘し続けていた。

でも彼の体に大量の痣が見つかった。

潤「虐待…？」

和は親父に虐待されていた。

だから殺した…

潤「あいつ…」

少年院は少年院でも、医療少年院に送られていたんだ。