273話 最高の夕日 ページ3
和也side
ハワイライブ当日。
青空が広がっていた。
それはすごく嬉しいことなんだけど…
今度は熱中症対策が必要になってくる。
潤「皆ちゃんと水分とってな。」
和也「はーい」
潤くんは休む暇もなく、スタッフさんと打ち合わせ。
俺たちも潤くんに負けないよう、ダンスや歌の確認をしていた。
でも俺には一つ、心配事があった。
和也「…っ」
腰が痛い…。
昨日のリハ辺りから少し痛めていた。
もともと腰は悪いけど、それで言い訳は絶対にしたくなかった。
だってあの時のリーダーの言葉が根底にあるから。
まあこのままならよっぽど大丈夫だとは思うけど…
俺一人の理由で、大切な15周年のハワイライブを台無しになんてできないから。
5人でライブを絶対成功させたいから。
皆の想いを無駄になんてできないから。
翔「っはっはっは！！」
雅紀「あひゃひゃひゃひゃ」
和也「何してるの貴方は(笑)」
智「すごいな(笑)」
みんながいつも通りでいてくれることに、俺は救われた。
潤「じゃあ曲スタートしまーす！」
潤くんの声で俺たちはスタンバイ。
潤くんの位置にはスタッフさんが入り、潤くんは俺たちを見て、配置や照明などを最後まで確認してくれていた。
潤「ニノー
もう少し左寄ってー」
和也「はーい」
潤「おっけ。
あと照明さん、もう少し明かり暗くして下さい。」
メンバーだけでなく、スタッフさんにも細かく指示を出し、シーンを作り上げていく。
和也「綺麗…」
俺は歌の途中で空を見上げて、思わず声に出してしまった。
潤「だろ？
この時間が一番夕日が綺麗に見られる時間なんだ。」
翔「すごいな。
本当に綺麗だ。」
雅紀「これをバックにマイガールとEverything歌うなんて最高！」
智「最高だねぇ〜」
やっぱり潤くんが考えることはすごい。
だからこそ、絶対成功させたい。
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作者名：haru | 作成日時：2019年7月29日 17時
