20年の軌跡 10 ～信頼～ (ページ2)

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272話雨ページ2

雅紀side

会場でのリハーサルが始まった。

松潤が先陣をきって、進んでいく。

雅紀「雨だぁ…」

翔「やっぱ降ってきたね…」

慣れているとはいえ、雨や泥で滑る舞台で踊るのは少し怖い。

雅紀「だって翔ちゃん落ちたことあるから…」

翔「あれは、雨は関係ないけどね(笑)」

潤「でも本当に気をつけないと、翔さんみたいになるから。」

翔「はい…」

和也「まあ、本番が晴れればいい話だから！

翔ちゃん落ち込まないで！」

ニノに励まされ、翔ちゃんも笑顔を取り戻す(笑)

翔「むしろ今日降ってくれたら、本番は晴れるんじゃない？」

潤「それを願うしかないな。

でも一番踊りたい日に踊れないのはきついな…」

松潤は少し心配そうだった。

でも俺は、例え雨が降ろうが、松潤が考えたコンサートは絶対成功すると確信している。

だって、こんなに素晴らしいコンサートなんだから。

絶対大丈夫。

俺はそんな気持ちも込めて、松潤の肩をポンポンと叩いた。

彼もニコっと笑って、小さく頷いた。

明日はついに本番。

絶対上手くいくよね！