255話 うちのリーダー ページ15
潤side
リーダーの言葉は、すごく信頼できた。
たった一言だけど、きっと彼は俺の想像、いや、全員の想像を上回ってくるだろう。
何故か俺もリーダーのパフォーマンスに自信を持っていた。
そして、リーダーのソロ曲、『Hit the floor』が始まった。
華麗な足さばき、透き通る声、
いつもののんびりリーダーはそこにはいない。
会場にいる全ての人が、リーダーのパフォーマンスに圧倒された。
もちろん、俺自身も。
確かに、この曲はフルではできない。
リーダーの意見は間違っていなかった。
翔「ほらほら、松潤。
見とれてないで早く着替えなよ(笑)」
潤「わかってるよ(笑)」
リーダーはやっぱり俺たちのコンサートをより良いものにしてくれる。
リーダーのダンスや歌唱力がすごいことは、デビュー前から知っているのに、毎回驚かされる。
それなのに、リーダーはいつも『帰りたい』とか『休み最高』とか言ってる。
きっとその裏で相当な努力をしている。
俺もリーダーのように、もっと実力をつけたい。
全員でレベルアップして、もっともっと、俺たちのコンサートを色々な人に見てもらいたい。
リーダーのソロ曲が終わった。
一瞬何も音が聞こえなかった。
それはきっと、全員がリーダーの歌に聞き入っていたから。
その後に、歓声ではなく、たくさんの拍手の音が響いた。
やっぱすげぇよ。うちのリーダー。
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作者名：haru | 作成日時：2019年6月12日 20時
