4話 社長とゲーマー ページ6
雅紀side
社長「YOU！ゲームが好きなの？」
運転しながら社長は聞いてきた。
でもそれは俺への問いかけではなくて。
？「好きですね。3食よりゲームで、ゲームする時間を削って寝てます。」
隣に座る彼はそう答えた。
雅紀(こりゃ、相当な変わり者だな…)
社長「ほどほどにしなよ〜
少なくともレッスン中以外でやってね！」
社長も人が良くて、ゲームをしている彼を怒るわけでもなくて。
でもその後社長はコンビニに車を止めて、「ちょっと煙草買ってくるね〜！」と言って車外へ出ていってしまった。
彼と二人きりになってから会話が一向にない…。
沈黙に耐えられなかった俺は、隣の彼に話しかけてみた。
雅紀「…君、家どこ？」
彼は少し手を止めた。
？「葛飾」
雅紀「へえ！俺千葉だよ！
結構近いよね？？」
話を盛り上げようと、ちょっとテンションをあげてみる。
？「千葉なんだ。
じゃあ総武線で帰るの？」
彼はゲームをやめて、俺と目を合わせてくれた。
雅紀「そう！君も総武線なの？？」
俺がそう聞くと、彼は頷いた。
雅紀「そうなんだぁ！よかった！
俺方向音痴で、いっつも電車乗り間違えるんだよね！
今日一緒に帰らない？」
？「別にいいけど…
あんた名前は？」
彼は再びゲームに目線を返す。
雅紀「相葉雅紀。14歳！
君は？」
和也「二宮和也。
なんだ…年上だったんだ。
すみません。」
急に敬語になったもんだから俺はくすっと笑った。
雅紀「よろしく、ニノ！」
和也「…なんですかそれ」
雅紀「うひひ
あだ名だよ〜」
俺たちはこうして仲良くなっていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 212人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：haru | 作成日時：2018年9月25日 13時
