次の日 ページ10
今日の朝から一織くんの視線が気になる。
いや、最初は気のせいかな？なんて思っていたけど何回見ても目が合って視線を逸らしたと思ったらまた見てくる。
環くんに「あの人何とかしてほしい」と言おうにも環くんがアイドルの仕事とやらで学校に来てないのだからどうすることもできない。
仕方ない。こうなったら…
本人に聞こ！！
人目を避けてひっそりとした裏校舎に一織くんを呼び出す。
一「…私に用って何ですか？大体こんなところに呼び出すなんて非常識にも程がありますね」
貴「うっ、」
そ、そんな言わなくてもいいじゃん！
一「で、何です？告白なら返事はNOしか言えませんよ」
貴「いや告白じゃないよ！」
私が言い返すと一織くんが視線を逸らしながら口元を手で抑えた。
その行動に少し、違和感を覚えつつ本題に入る。
貴「いやさ、なんか今日ずっと私のこと見てた…よ、ね？」
そう言うと固まったように私を凝視する彼。
一「…は、はあ！？馬鹿なんじゃないですか！？
大体貴方みたいなアホ面どうしてそんなに見る必要があるんでしゅか！？」
貴「あ、噛んだ」
顔を真っ赤にしながら怒る一織くんに突っ込むと更に顔を赤くさせながら思いっきり私を叩いた。
貴「いだぁ"っ！何すんの！？」
一「うるさい！」
おおっと。目が本気だ…
私はすぐさま黙りこむと一織くんは大きなため息を吐いた。
一「み、見すぎていたならすみませんでした」
貴「あ、うん」
なんだ、やっぱ見てたんじゃん
あれ？じゃ何で私叩かれたんだ？
一「あの、えっと。次からは気をつけるので」
言いにくそうにごにょごにょ呟く一織くん。
一「…あ、頭を撫でさせてくれませんか？」
貴「は？」
一「すすっ、少しだけ！少しだけですよ！？
あんまり触ると貴方のアホが移りそうなので」
褒めるか貶すかどっちかにしろ…
あ、褒められてなかった((
仕方なく頭を差し出すとポンッと一撫でして、「ありがとうございます」と言い教室に帰ってしまった。
貴「…都会怖いなぁ」
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山菜かるは - なぎ。さんありがとうございます！龍さんの悪気のない優しさがw 更新頑張りますね！ (2019年8月31日 19時) (
レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。 - 面白い！更新頑張ってください！！(龍さん…悪気は無いんだろうけどw可愛いなぁ…) (2019年8月3日 14時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - わー！ありがとうございます！更新に波があると思いますが頑張ります！ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 見てて楽しいです！更新頑張ってくださいー！！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: 3c66989395 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山菜かるは | 作成日時：2019年4月3日 19時
