ぷりん ページ18
環「おはよ」
貴「わぎゃあああああ！！」
環「…何、大丈夫かよ」
目を開けると環君が私の目の前にいた。
周りを見渡すと見慣れた黒板に椅子、机。
見慣れてもやっぱりカッコいい環君の顔。
あ、そっか 私学校に来てたんだった。
昨日あまりの疲労感に寝てしまったものの
それでも眠気は取れず
朝ごはんもまともに食べないままふらつきながら学校へ登校した。
貴「…えっと今、何時限目？」
環「いち、にい、さん…」
手のひらをパーにして私の前に出した環君。
貴「うそ」
環「ほんと」
５時限目まで寝てたんだ、私…。
確かに、お腹の減り具合が尋常じゃない。
今にも鳴り出し…
ぐうぅぅぎゅるるる
おっと、確実に華奢な女子高生が鳴らすお腹の音ではなかったぞ？
こりゃ、相撲部の男子が鳴らすお腹の音と比べても大差ないんじゃ…((
環「おーちゃん」
あ、やば 絶対なんか言われるやつじゃん。
貴「あ、いや。今の違く、…て」
私の机にコトンとプラスチック製のカップが置かれる。
パッケージには王様プリンのキャラクターが描かれていた。
環「食べていーよ。俺の王様プリン」
貴「…いいの？」
環「うん」
断ろうかと思ったけどやっぱりこのまま次の授業に突入してあのお腹の音をクラスの人に聞かれるのは、恥ずかしい。
ここはありがたく受け取ろう。
そそくさとプリンを開けて食べる。
甘い、美味しい。
環「先生にバレたら大変だから内緒な」
環君が人差し指を口元に当ててしーっと言う。
私は夢中でプリンを食べながらコクコクと頷いた。
環「あと、いおりんにも内緒。
俺、今 王様プリン禁止令出されてるから」
貴「なんで？」
環「そーちゃんにずっと食べてるって怒られた」
環君が壮五さんに怒られている所を想像してみる。
うん、めっちゃ想像できるな。
環「で、そーちゃんがバランスの良い食生活を送る為とか言って野菜弁当食べてるかいおりんに監視させてる」
貴「大変だね」
環「そー！俺大変なの」
貴「可哀想だから練り梅あげよっか？」
環「いらねー」
貴「あら、」
私の食生活を支える練り梅は呆気なくフラれてしまったのであった。
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山菜かるは - なぎ。さんありがとうございます！龍さんの悪気のない優しさがw 更新頑張りますね！ (2019年8月31日 19時) (
レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
なぎ。 - 面白い！更新頑張ってください！！(龍さん…悪気は無いんだろうけどw可愛いなぁ…) (2019年8月3日 14時) (レス) id: 2c3bf4091e (このIDを非表示/違反報告)
山菜かるは - わー！ありがとうございます！更新に波があると思いますが頑張ります！ (2019年8月2日 11時) (レス) id: 68eb26fbea (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - 見てて楽しいです！更新頑張ってくださいー！！ (2019年7月28日 21時) (レス) id: 3c66989395 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山菜かるは | 作成日時：2019年4月3日 19時
