【土方十四郎】きこえますか 2

ちょっと番外入りまーす２ ページ45

「何するんですか！」


「コイツにアンパン中毒がうつったらどうするんだ！」


「親切でこの子にあげようとしたのに！
　あと、人のネタ取らないでください！」


「うるせー…な」



突然

「…」汗汗

ユキって子はおどおどし始めた
震えて副長の隊服の袖を握りしめていて


ここからの距離でもわかるぐらいに青ざめていた




その子に駆け寄ろうとした時だった







「悪り…怖かったな」




副長がその子を宥めたのだ






あ、謝った…
あの副長が優しそうな表情で慰めてる






しかも
お前じゃねーからな、、、びっくりしたな
って言いながら彼女の頭を撫でていた


それをみていた俺らは目が点



本当に副長？鬼って恐れられてる人が…





また妖刀にでも操られてんのか？
マヨラーゼにでもかかってんのか？
いやそれ、ノイローゼな

みんなひそひそ声で言い合いが始まって
　
「…」ｺｸ



「…」




副長に撫でられる彼女は
どこか安心したような表情をしていた






兄っていうより父親みたいな立ち位置だなこの人





「まーた頭触ってる、
　それやって自分カッコいいだろって思ってる
　勘違いヤローがいるんですよねー
　あ、土方さんとは関係ないんで」




「…それ俺のことだよな〜？総悟
　勘違いヤローと一緒にするんじゃねー！！！！」
　
あ、いつもの副長に戻った

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