【土方十四郎】きこえますか 2

目標 ページ25

「い、色気を出すにはそうすればいいでしょうか…！」



(意外に)


「直球ね」




『ご、ごめんなさい.。。！でも、本当に気になってて
　土方さんは、私のような子どもっぽい人よりも
　先生みたいな人がきっと好きだと、思います』





こんなことを口に出してたら自信なくなってきた
自分で自分の首絞めてどうするのよ私




「ユキちゃん」




先生は私の手を両手で包み




「無理に、自分を変えようとしなくていいのよ
　先生が思うに副長さんは
　そのままのユキちゃんが好きだと思うわ。」



『そのままの私、ですか？』




そういうと、先生はにこっと微笑み




「好奇心旺盛で無邪気に笑う貴方のことが、好きだと思うわ」




「…」




そうだったら、いいなぁ




「まずは、声を出さないとね」



声を…






「ネガティブなことを考えちゃだめよ、
　考えれば考えるほど声を出すのは怖くなってしまう。
　そうね、簡単な目標を決めたらいいわ。」



「…」




簡単な目標…
先生の言うことまちがってないかも
焦ってしまうのが私の欠点



声が出せば、




土方さんも喜んでくれる






「うーん、そうね〜」



私のために悩んでくれてる、真剣だ





「いいこと思いついたわ」

「一日一回、土方さんに好きと伝える」



「！！！？？？」




「これなら、伝えたいって気持ちが言葉に出ると思うわ。
　我ながらいい案ね」




先生納得しちゃってる…先生じゃなくて私がするんですよ




「あ、そろそろ帰らないとね。長いしちゃ悪いし」




そ、そんな…！



「頑張るのよ〜♪」




せ、先生…！



(きっと、ユキちゃんが色気をオープンにしたら…)




「ゆ、ゆゆゆゆき！？」



挙動不審になって




ぶっ倒れそうね

昼ドラ→←恋バナ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す