【土方十四郎】きこえますか 2

大丈夫２ ページ14

ｷﾞｭ


大きい身体に包まれた






「…」


土方さんは何も言わない
無言で頭を撫でてくれる
その優しさにまた涙が溢れる



でも、土方さんの服を汚してしまうと思い
声を押し殺し、下唇を噛んでいたら




「今は俺たち以外誰もいねぇ
　溜め込むな、我慢しなくていい
　お前が落ち着くまでここにいる
だから、気にすんな」




…土方さん





トクトク




規則正しいリズム
これはきっと土方さんの心臓の音





あったかい











彼の背中に手を回し、抱きしめ返した





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「落ち着いたか？」



「…」ｺｸ


目線を下にして応える


泣いたせいで目がしょぼしょぼする…
きっと腫れてる




「こら、目擦るな」



「…っ」




手を掴まれたことに驚き、上を見上げると
土方さんと目が合う



すると




頰に手を置かれ


「バイ菌が入るだろ、
　せっかくの綺麗な目が台無しだ」



ドクン





また








胸が痛くなり始めた

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