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健康診断 ページ8

「健康診断……?」



今日、部下から唐突に告げられたのは健康診断のお知らせ。



はい、そうですと告げる部下に日時を聞くと今からだと云う。



仕方がないのである部屋に向かい、医療班の方々に色々測定される。



身長、体重、血圧、視力、等々。



そうして手渡された書類を見る。



「身長は……153、体重は……32キロか。



フツーかな」



「はぁ!?」



背後で大きな声がしたからビビった。



「あ、中原さん!」



中也でいいって言ってるだろ、あとタメ口、と言ってくる彼に



じゃあ中也さんで、と返しつつ質問する。



「なんでさっき叫んだの?」



「いや、いやいやいや、細すぎだろ!?



小6の平均体重は39キロ、身長は146.8cmなのに!



ちゃんと食ってんのか?」



平均体重とかよく知ってるな〜。



は!もしかしたら首領と同じ類!?なーんて。



それより、ちゃんと、か……。



「ちゃんとは食べて無いよ。覚えてる?私の前の上司。



あの人の所為で胃がちっちゃくなっちゃったよ。



今ではあんまりお腹も空かない」



吃驚する中也さん。



そんなに驚かなくても。



今の私には異能を長時間操れる体力はない。



こんなんじゃすぐ死ぬ。



けれどもどれだけ食べようとしても躯が受け付けないんじゃしょうがない。



だからフニャッと笑って



「大丈夫。心配させて御免なさい、中也さん」



と言うと彼は私の頭にぽん、と手を置いて耳元で



「何かあったら直ぐに言えよ」



と言って去って行った。



なんだか胸があったかくなった。

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作者名:消月 | 作成日時:2017年11月30日 19時

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