【文豪ストレイドッグス】まどマギの世界から来た魔法少女は、マフィアと対立するようで...？

episode 216 ページ21

トラックが大きな柵の前で止まった。




国木田「着いたぞ」





国木田さんが運転席から
話している私達に声を掛けた

話を中断し
運転席に身をのりだし、敵の隠れ家を
ジッと見つめた





敦「凄い数の見張りが……」




武装したガタイのいい
大男達が隠れ家の入り口を囲んでいる。





『全員音声無線持ち。
戦えば、敵本部が気付くね』





太宰「その上、生命信号(バイタル)まで１分毎に本部に送信してる。

入口の感知器は、谷崎くんの
幻像異能対策だ。
１つでも反応すれば…


敵首魁は逃走
捕獲のチャンスは２度と無い」




見張りを倒すどころか
緊張すらさせてはダメなんだね。



ﾊﾞﾀﾝ…



扉が閉まる音がし、そっちの方を向く。
芥川さんが無表情で
トラックから降りていた。




敦「！おい芥川……」




芥川「人虎、二点のみ記憶せよ

遅れれば捨て置く
邪魔すれば殺す


善いな」





芥川さんが羅生門を発動した。
羅生門で自分を持ち上げ
見張りを軽々跨いでいく。

敵拠点の屋根の上に降り立つと、
羅生門で屋根に穴を開け


中に入っていった。





『あ』





「『置いてかれた』」




太宰さんとハモった





敦「あ！！！

僕も行って来ます！」




敦くんもトラックから降り
少し前に駆け出した。




国木田「だが敦お前、どうやって…」





敦くんは、リレーの第一走者みたいに
地面に手をつき

そのまま足を虎化させた。





ﾄﾞｺﾞｯ！！！





虎の脚力で
見張りと感知器を抜き、拠点に
入っていった。





『敦くんも、成長したんですね』





太宰「さて…
我々も負けてはいられない。




経始めようか」

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