裏切り者 ページ49
紬SIDE
「手繋ごう」
「＿＿！」
嬉しそう…。
俺たちは空いてる宿に泊まった。メイデンを見て宿の人は可愛らしい妹さんだと言ってくれた、…いや普通に考えて金髪と黒髪の兄妹って中々ない気がする。
「…明日、京都校行く。歌さん、悠仁たちと合流するから」
「＿＿！」
「おやすみ」
…沢山寝すぎて寝れねぇけどな。一人で布団に入るよりはいい。
眠れないまま朝が来た。…マジで一睡もしてない。ちょっとだけ眠気を感じたまま俺たちは宿を出て、歌さんと糸を繋げた。…ん？簡単に繋がった。
近くにいたんだ。もう少し探せばよかったかな。
「うーたさーん」
「……紬！！？？何でここに！？」
「夜中に五条に飛ばしてもらった。メカ丸の所に俺も連れて行って」
「わかったわ」
それから悠仁たちと合流して、俺たちはメカ丸がいる場所へ向かった。
でもそこにメカ丸はいなかった。いないということは、メカ丸が裏切り者で確定。でも…、何でいない？体が動くわけでもない、…ここにメカ丸の残穢が残ってる。
これが…俺が感じてた嫌な予感？…違う、まだ…ある。嫌な予感がある。
「歌さん…、メカ丸が行きそうな場所ってわかる？」
「わからない…、ここにいるものだと思っていたし。あの体じゃ…」
だよな…、わかるわけないよな。
「…残穢を辿るか。歌さん、少しだけ離れる」
「え！？」
「絡繰先生！？」
メカ丸は絶対ここに来ない…、ということはあいつらも来ないだろう。俺がここから離れてもそこまで問題はない。
「メイデン、行こう」
「＿＿！」
早くしないと…、危険だ。
俺は昨日歌さんたちがメカ丸に会いに行ったものだと思っていた。でもあの悪寒が消えないことに気づいて俺は急いでここまで飛ばしてもらった。
「…メカ丸…」
…ッ！繋がった！まだ生きてる…！
「メイデン！“急げ”」
「＿＿！」
メイデンは俺よりも速く走れる、先についてもらってその後に俺が飛ぶのがセオリー。
「着いたか」
…チッ、真人も夏油もいる。夏油は俺が来たら多分いなくなるだろうけど。
パチンッ！
「メカ丸…！」
「絡繰先生！？」
人間！？ロボットじゃねぇ！？あの究極メカ丸の姿は！？
…ってそんな驚くことでもねぇか。真人に治してもらっただけだろうし。
「真人…、俺もうお前に会うの飽きたんだけど」
「知らないよ」
「…メカ丸、フォローに入る」
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suffron*(プロフ) - 水野さんさん» コメントありがとうございます！めっちゃ嬉しい感想です！頑張って矛盾が起きないように頑張ります！ (2022年8月8日 22時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
水野さん(プロフ) - この小説、よく話が組み込まれていてすごい大好きです！これからも無理せず頑張ってください！💪💪💪 (2022年8月8日 21時) (レス) id: 67d79f5597 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年8月5日 12時
