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絡繰SIDE
「理子様にご家族はおりません。幼い頃事故で…それ以来私がお世話して参りました。ですからせめてご友人とは少しでも__」
「それじゃあアナタが家族だ」
「……はい」
…家族か、血が流れていなくても一緒に暮らせば家族。羨ましいとは思わないけどな。
「傑、監視に出してる呪霊は?」
「あぁ。冥さんみたいに視覚共有ができればいいんだけどね、それでも異常があればすぐに__」
…ん、異常事態。祓われた。
「悟、急いで理子ちゃんの所へ」
「あ?」
「2体祓われた」
「急いで行くかぁ」
俺たちは星漿体のいる学校へ急いで向かった。相当な速さで走ったのにそれについてこれたメイドはマジでヤバイ。だって悟と傑だよ?メイドのことなんて一切気にしないで走るに決まってるだろ。
悟が礼拝堂に行って、傑とメイドは音楽室に行くらしい。
「じゃ、俺は悟についてくなー」
礼拝堂に着いた、こっちがビンゴだな。
「天内!!」
おい、今授業中だ。静かに開けろ。
「なっ…なな…」
「え〜〜〜〜〜〜!?」
「何、理子彼氏!?」
あーぁ…、面倒だ。
「おにーさん、グラサン取ってよ!!」
「取んな、ふざけんな。さっさと星漿体連れてくぞ」
「こっちもイケメンなんだけど!!」
「あーはいはい、ありがとな。ほら、星漿体」
「理子と呼べ!」
「同化したら名前なんてなくなるんだからいいんだよ」
ちょっときつく言い過ぎたか…。星漿体が悲しそうに俯いている。…でも、名前なんてどうせいなくなったら忘れるんだから覚える必要はない。そもそも星漿体の名前に興味はない。
「呪詛師襲来、後は察しろよ。星漿体」
「わざと星漿体と呼んだな!?」
「このまま高専いくぞ。友達が巻き込まれんのは嫌だろ」
星漿体は答えず黙った。
しばらく移動していたら、傑から電話が来た。目の前にいるよくわからねぇ奴等のことを話しているらしい。
「悟、俺が全部切り裂く。コイツの術式は大体わかった、分裂プラス本体の移動、だろ?」
「合ってる」
じゃあ…移動する間もなく殺せば、
「いい」
全部殺した。はずだったんだけど、一体残ってたみたいだ。それは悟がやってくれた。術式反転を使おうとしたけど失敗、そのまま殴ってK.O。Qの奴等いなくなったと思ったんだけど、まだいたんだな。
「黒井からじゃ」
送られて来た画像には縛られて倒れたメイドが写っていた。
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suffron*(プロフ) - 水野さんさん» コメントありがとうございます!めっちゃ嬉しい感想です!頑張って矛盾が起きないように頑張ります! (2022年8月8日 22時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
水野さん(プロフ) - この小説、よく話が組み込まれていてすごい大好きです!これからも無理せず頑張ってください!💪💪💪 (2022年8月8日 21時) (レス) id: 67d79f5597 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年8月5日 12時