検索窓
今日:6 hit、昨日:5 hit、合計:52,988 hit

ページ10

竜胆SIDE

竜「その…肌…」

 「見苦しいものをお見せしましたね…。殺してくれてありがとうございました」

 焼け爛れた後の痛々しい肌…。

 「気にしないでください。家が火事で燃えた時に出来てしまったものです」

竜「見苦しくなんてない。いや、驚いたけど…それでも綺麗だ」

 Aは急いでタオルを拾い、俺を脱衣所から追い出そうとした。仄かに頬に赤みがさしている気がするが…。

 「あの…、出て行ってください」

竜「もう裸見られてるし隠す必要なくね?」

 「これは事故なので仕方ありません」

 片手で俺を押せる訳ねぇのに…、可愛い奴。

竜「ここで襲ったら怒るか?」

 俺は火傷痕を指でなぞりながら舌を這わせた。

 「や…っ…、ちょっと…!」

 体をビクつかせて甘い声を出しているAは俺の理性を簡単に飛ばした。俺は噛みつくようにキスをしてAの口腔内を荒らした。

 「っは…、んッ……、待っ…て…」

竜「待たねぇ」

 「…ッ…!やめ…て…!やめて!」

 大きい声に俺は驚き、反射的に口を離してしまった。Aは呼吸を整えながら、こっちを睨んでいる。…やべぇ、やりすぎた?

竜「すまない…」

 「…色々早いです…。こんな姿を見せてしまった私にも非はありますが、もう少し耐えてください。後…、ここでやられるのは流石に体が痛い…」

竜「ベッドでなら良いってことか?」

 「そういうわけではありません。私は…その…知識がないので…。それに…、ちゃんとした好きすらわからないから…。…とにかく、まずは下着ぐらい着させてくれませんか?その後も…仕事やらないと…」

 ッ…、この状況で我慢しろとか生殺しかよ。好きな女の裸、蕩けてる顔、控えめな嬌声、襲ってくださいって言ってるようなものだろ…。

竜「仕事、散々やったのにまだやんの?」

 「そりゃあ…、残ってますから」

竜「彼氏来てんのに放っておくの?」

 「だって…今日来る予定じゃなかったし。…いや、近すぎです!離れてください、服が着られません!」

 俺は諦めてAから離れて、脱衣所から出た。少ししてアイツもルームウェアを着ながら出てきた。

竜「A」

 「仕事して来るのでどうぞごゆっくり」

竜「今日はやめるって選択は」

 「ありません」

竜「……」

 何時まで仕事するつもりなんだ。何時間もするって言われたら、俺起きていられる自信ねぇんだけど。…結局来たはいいが、放っておかれるのがオチか。

*→←竜胆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
263人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。