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白橋SIDE
眠れない、ご飯もロクに食べられない、そんな日々が何日も続いた。一応水分は取っている、後はゼリーとかサプリ。前までは何ともなかったのに、最近視界が霞んだり歪むことが多くなった。
客の前では絶対に悟られないように、いつも通りを装う。三ツ谷さんの前でもね。
三「…し……橋、白橋！」
「…！はい、何でしょう」
三「客来てるけどいいの」
「…それはよくありませんね。少し抜けます」
椅子から立った瞬間、私はふらつき後ろに倒れそうになった。三ツ谷さんが焦って支えてくれたおかげで後ろにあった棚に頭をぶつけることはなかったけど。
三「おい…大丈夫か」
「大丈夫です。多分低血圧か何かでしょう」
来店している客の元に行った。
「いらっしゃいませ」
…左目に大きな古傷。この人もあまりよろしくない職業の人かな。
？「……」
「あの…お客様？」
？「……、店員か、お前」
…私はどうやら客だと思われていたみたいだ。
？「オーダーメイドのスーツを取りに来た。もう一カ月ぐらい経っただろ」
この人はあまりにも口下手すぎる。誰のスーツを取りに来たのか全く以てわからない。
「お客様、お名前を伺ってもよろしいでしょうか」
？「俺は明司だ。マイキーが来られないから代わりに来た」
あぁ…、明司さん。これで梵天の幹部の人には全員会ったことになるのか。
「佐野さんのスーツですね。かしこまりました、ただいま取ってまいりますので少々お待ちください」
そう言えば仕立て終わってから連絡するの忘れていたな…。
「お会計４万３千円になります」
明「カード使えるか？」
「はい。一括でよろしいですか？」
明「あぁ」
梵天の人って…みんな黒いカードを持っているのかな…。幹部以外の人も…。
「ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております」
明「……」
…不愛想…というか、女の人になれていない感じがする人だった。今度は普通に買いに来てくれるといいな。
「…ぅ…ッ…」
頭痛が酷い…、薬あったっけ…。
三「白橋」
「…どうしました？」
頭痛を何とか堪えて笑顔を作る。でも…三ツ谷さんにはバレバレみたいだ。
三「いつから体調悪かったんだ？」
「…体調？別に悪くありませんよ、立ち眩みはいつものことです」
今倒れるわけにはいかない。タキシードとドレスを仕立て終わるまで、絶対に持ち堪えて見せる。
「心配しないでください」
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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます！三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです！これからも頑張りますね！ (2022年11月18日 15時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます！(おめでとう…なのか？)いつも楽しく読ませていただいてます！！三ツ谷くん出てくるんですね！今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください！！ (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年11月17日 23時
