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鶴蝶SIDE
鶴「わからない。…だが、白橋は泣いていた」
九「白橋が…泣いた…?」
九井は持っていた資料を床に落とした。
鶴「あぁ。孤独は嫌だと…、でもどうすればいいかわからないと」
俺に言われても…困ることばかりだ。俺だってわからない。俺も家族を亡くした時は孤独だった、でもすぐにイザナに会えてそう感じることはなくなった。白橋は…孤独だった時が長すぎたんだ…。
そのせいで…、忘れかけていた愛情に余計依存してしまった。…と、俺は思っている。
九「…そういや、竜胆は」
鶴「まだ白橋の所にいる」
九「離れていった女のケツを追いかけるなんてアイツらしくもない」
ホントに…、アイツは何を考えて…。…いや、白橋のことしか考えていないのか。白橋に会いに行くためにちょっと前までは仕事も早く終わらせて、女遊びもやめて…。
マ「…竜胆を連れてこい」
鶴「は?」
マ「連れてこいと言った。このままじゃ埒が明かねぇだろ」
…そうだった。マイキーも白橋のことを気に入っていたんだったな。
九「俺が連絡を入れておく」
マ「…鶴蝶」
鶴「…?」
マ「竜胆とAが別れた理由はなんだ」
鶴「白橋は自分も店も守れないからだと言っていた。梵天は色んな人間から恨みを買っている。そんな組織の人間と深く関わることが…どれだけ危険か、白橋はそれを思い知ったんだ。白橋は竜胆と一緒にいたいと思っている。でもそれ以上に店を守りたいと思っている…」
苦渋の決断…だったんだろうな。白橋が竜胆と別れると決めたのは。
マ「…そうか。なら…、なんでAは竜胆と付き合った。Aは別に竜胆のことは好きじゃなかっただろ」
鶴「それは俺にもわからない…」
竜胆が戻ってきてから聞くしかないな。
九「マイキー。竜胆はすぐ戻ってくるみたいだ」
マ「わかった」
ソファに寝ていた明司も起き、この状況に困惑していた。
明「…?何かあったのか?」
九「竜胆の一大事だ」
九井の冗談に明司はさらに混乱してしまったようで頭の上にクエスチョンマークがある。明司は女の扱い方を何も知らなそうだ。余計なことは言わない方がいいと思うんだが…。
竜「マイキー、戻ってきた」
マ「…そこに座れ」
竜胆は帰ってくるなりマイキーの前に正座をさせられた。マイキーは俺でも怯むほどの圧を放っている。
竜「…俺、何かしたか?」
マ「なんでお前はAと付き合った」
竜「…は?なんで付き合ったかって?」
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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時