* ページ5
白橋SIDE
あれから何時間か話し合い、璃子さんは満足したように帰っていった。連絡先もちゃんと聞きました。
「うん、このデザインを三ツ谷さんに見せよう。ベールも作った方が良いのかな」
紫の花を付けた可愛いベール…。花言葉から探してみよ。小さくて可愛い花…。
「…ハーデンベルギア…?花言葉は“貴女に出会えてよかった”か…。見た目も可愛らしいし、璃子さんにちょっと似てる」
…ベールってどうやって作るんだろう。三ツ谷さん知ってるかな。
?「おい」
「…いらっしゃいませ」
これはこれは…、中々に酷い。どうして私を見つけた瞬間銃を突き付けてくるのだろうか、身なりは良いから強盗ではない。なら、ヤクザ辺りの人間か。
「本日はどのようなご用件でしょう」
?「用件…なァ?しらばっくれてんじゃねぇゾ?」
しらばっくれる…とは?本当に何も知らないのにしらばっくれるも何もない…。
?「姐ちゃん、梵天と繋がってんだろ」
あ〜、あの人たち関係で私命狙われてるの?とばっちりすぎて笑えてくるんだけど。私何もしてないのに…。
あーあ…、竜胆さん助けて〜。
「その理由だけで…私を殺すんですか?ちゃんちゃらおかしい話ですね。あの人たちにとって私の命の価値なんてゴミよりも低いというのに」
?「姐ちゃんの命を奪ってもあいつらは動かないってか?」
「その通り」
私はニッコリと笑って銃を掴んだ。
「そんな物騒なものを向けないでくださいね。ただでさえここら辺は警察が見張っているんですから、一回発砲するだけですぐに飛んできちゃいますよ」
この人の沸点は三途さんよりも低いらしい。銃声とは違う大きい音が鳴って私は床に倒れた。殴られたのか。
痛いなぁ…、折角のご尊顔が傷つけられちゃったじゃん。すごい腫れてる気がする…、痛いし熱いし…。とばっちりもいい加減にしてくれ…。
「仕立て屋って結構顔大事なんですよ…。怒ったからってわざわざ殴ることないでしょう。お客様としていらっしゃったわけじゃないなら…、こちらもそれなりの対応をさせていただきます」
私は太腿にあるホルダーに手をかけ、男に銃を向けた。勿論手で振り払われたら困るから多少距離を取って。
「いい?私はお前みたいな客を何度も見てきている、銃を突き付けられたことだってある。お前は銃を撃つことを躊躇ったけど、私は躊躇わない。…心配しなくても殺しはしない。痛い思いをしたくないなら…出ていけ」
263人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時