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竜胆SIDE

竜「火事が起こった場所を見せろ」

店「こちらです」

 黒く焼け焦げた壁、焼き切れているカーテン。部屋に置いてあった家具も全て跡形もなく焦げている。一部屋で済んだのがまだ不幸中の幸いか。

竜「犯人の心当たりは」

店「今の所、まだわかりません。…ですが」

 店長が腕を上げた瞬間、俺の後ろで銃声が鳴った。…なるほどな。俺がこの部屋に入るところまでは予想通りってことか。

竜「やっぱりな、どうりでお前の説明には違和感しかなかったわけだ」

 今の銃声は俺に向けて撃たれたものじゃない、多分アイツに向けて撃ったものだ。大丈夫そうか?

前「いってぇな…。竜胆さんも気づいてたなら少しぐらい教えてくださいよ…、一発食らっちゃったじゃないですか」

竜「死んでないだけマシだろ」

前「鬼…」

 お腹を押さえながらユラっと立ち上がった前園。ギリギリ致命傷は避けられたか。

前「竜胆さん、一つ聞いていいですか?」

竜「あ?」

前「今回の小火は…コイツらの自作自演ってことであってますよね」

竜「だろうな」

 “なら…”と続けて、コイツは銃を店長の方へ向けた。そして一発、二発と撃っていったが痛みのせいで上手く照準が合わない。

竜「俺がやるからいい、座ってろ」

前「座ってたら殺されますね…」

 俺は銃弾が六発詰められているのを確認して、店長ではなく後ろにいる下の奴らを一発ずつ撃って殺した。ちょうど六人、今は弾切れ中。でも店長は銃を持っていないから特に焦らずに詰められる。

竜「裏切り者には梵天の鉄槌を、お前も知ってるだろ?知ってて裏切ったんだろ?色々準備が足りねぇんだよ、バレねぇで裏切るにはもっと慎重にやんねぇと」

 店長は命乞いをする感じでもなく、ただ黙って突っ立っている。その余裕ぶった表情…、まだ何かあるな。先にさっさと殺しておいた方が良いか。

店「おい、やれ」

竜「は…?」

 何が起こったか理解するのに時間がかかった。気づけば俺は何かの衝撃で壁に打ち付けられ前園はその場に倒れていた。

竜「…あぁ…?爆発…か?」

 誰かが空いている窓から爆弾を投げ込んだみたいだな。中々派手なことやるじゃねぇか…。でも店長もいるってのに爆弾なんか投げ込んで大丈夫かよ。

竜「めんどくせぇ…」

 コイツらの目的は何だよ…。俺らを殺したいならもっと威力のある爆弾を使えばいいものを、なんでこんな中途半端な爆弾を…。

?「アレの付き合ってる男ってお前?」

竜「あ゛?」

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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時

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