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白橋SIDE
「私…は…っ…、誰かを…愛することは…、出来ない…。依存することも…、求めることも…ッ」
マ「なんで…、なんでだよ…」
「それで…、貴方は救われる…?」
彼の瞳が揺らいだ。
「マイキー…さん?」
マ「救われ…ないのか…?」
焦っているような顔から絶望の顔に変わっていき、込められた力が最高潮に達してしまった。
意識が飛ぶって…こういうことなのか。意外と飛ぶ瞬間は苦しくなかった。でも、貴方の顔は苦しそうなままだ。中途半端に助けて…結局最後まで救えない。
私は…偽善者だな…。
マ「…はッ…、はッ…」
誰が…貴方を救えるんだろう。
私の閉じていく視界には最後の最後まで貴方が映っていた。
…………、…………、
「…ッ!」
竜「うぉわっ!!」
「ひぅっ!?」
びっくりして跳ね起きたら竜胆さんを驚かせてしまって、プラスで私も驚いてしまった。目覚めた瞬間からまた寝てしまうかと思った…。
竜「(驚き方…、可愛いな…)」
「ここは…」
竜「俺の部屋」
「そうですか…」
竜胆さんの部屋…、DJブースとかヘッドフォンとか置いてあるけどラップするのかな。男の人の部屋だからもう少し散らかっているかと思ったけど、全体を見渡してもゴミはなかった。ちゃんと綺麗にしてある。
竜「思ってたよりきれいだな」
「…!」
竜「…とか考えてんのか」
「バレちゃいましたか」
竜胆さんは不満そうな顔で私の頬をつねった。
「いひゃい…」
竜「お前寝かせるために急いで綺麗にしたんだわ」
そうだったのか。道路に置き去りにされてんじゃないかと思ったけど、そこまで無慈悲な人じゃなかったみたい。起きたらふかふかのあったかいベッド。
「今、何時ですか」
竜「夜中の2時半だ」
「いわゆる丑三つ時、幽霊の出る時間帯ですね」
あれ、竜胆さん幽霊得意じゃないのかな。少し歪んだ笑みになってる。…よし、いじめよう。たまにこういう悪い心が働くんだよね、弟気質の素直な人に対して。
「知ってますか?竜胆さん。丑三つ時に幽霊の出る理由」
竜「知らねぇ、聞きたくもねぇ」
「丑三つ時というのは方角にすると東北。東北というのは鬼門、鬼門は幽霊が出やすいんですよ」
竜「俺、聞きたくねぇって言ったよな?」
とか言いながらも耳を塞がずに聞き入っている所を見ると、意外と好きなのかなと思ってしまう。
「怖がっている貴方を見たら加虐心が沸いてきて…」
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シオン(プロフ) - suffron*さん» マイキー、落ち着いて〜〜 (2022年11月13日 17時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
suffron*(プロフ) - シオンさん» マイキーは夢主とイザナの関係を知りませんからね、一切 (2022年11月13日 17時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ちょ〜〜マイキー、これはやばいよ。夢主のイザナみたいだと勘違いしてるぽいやぁ (2022年11月13日 17時) (レス) @page39 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - suffron*さん» 楽しみに待ってます!!! (2022年11月13日 16時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
suffron*(プロフ) - シオンさん» まぁ答えは次のお話で出てきますので〜 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月2日 0時