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竜胆SIDE
パーティーが始まってから俺も色んなお偉いさんに挨拶をしていた。白橋は俺の隣でちょこんと立って如何にも無害です見たいな顔で澄ましてる。
そしてただいま7時。九井の情報によるとこのパーティーでは裏でオークションが行われるらしい。その主催者を殺すってのが今回の仕事の内容。コイツには話してねぇけど、必要なら話すつもりだ。
主催者の一人であろう男が俺に話しかけてきた。
主「灰谷さん灰谷さん、今回のオークションは良い女が揃ってますよ?」
竜「そうみてぇだな」
「…ッ…、竜胆さん。少しお手洗い行ってきます」
竜「気を付けろよ」
「…はい」
…?少しフラフラしてんな…、酔ったのか?
主「今の方は?」
竜「あ〜、下っ端。アイツ結構女見る目あるから連れてきた」
いくらでも嘘は吐ける。主催者の男は納得したようだった。
少しして、一人の男が苦しみだした。食べ物か飲み物かどっちかに毒が盛ってあったみてぇだな。まぁ一人ぐらいならよくあることだ。近くにいた女は焦ってっけど。
そう考えていた俺は…、甘かったらしい。
次々に男だけが倒れていき、女は主催者の手によって捕まっていった。…なんで、俺だけ毒が回ってねぇ?入れるのを忘れたのか?…そんなヘマはしねぇよな、コイツらは。
じゃあ…、
男「おい!梵天の奴に毒盛り忘れたの誰だ!」
男「は!?忘れるわけねぇだろ!」
竜「…まさか」
白橋が間違えて飲んだ!?
竜「…マズいな」
一旦こっから退いて白橋を探さねぇと。さっきトイレ行くっつったのは毒が回ってきたのを隠すためだったのかよ!
竜「白橋!白橋!」
女用トイレ…、入りにくいなんて今は言ってらんねぇな。
竜「白橋…!」
「…あれ、もう…殺し終わったんですか?」
壁に寄りかかって血を吐いている白橋がいた。
「…ゲホッ…、吐けるだけ…吐いたんですけど…」
竜「話すな、今下の奴らに解毒剤持ってきてもらう」
「私のことは気にせず…。ちゃんと女の人たちを…助けてあげてくださいね。…だーいじょうぶですよ…、ちょっと苦しくて痛いだけなんで…死にません」
竜「…ッ!すぐ終わらせてくる」
白橋は弱々しい笑顔を作った。
「はーい…、いい子で待ってますね」
置いていって本当に大丈夫か?コイツが簡単に死ぬなんて想像できねぇけど、薬の耐性なんて一切ない。吐けるだけ吐いた…、その言葉を信じてアイツらをさっさと殺すしかねぇな。
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シオン(プロフ) - suffron*さん» マイキー、落ち着いて〜〜 (2022年11月13日 17時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
suffron*(プロフ) - シオンさん» マイキーは夢主とイザナの関係を知りませんからね、一切 (2022年11月13日 17時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - ちょ〜〜マイキー、これはやばいよ。夢主のイザナみたいだと勘違いしてるぽいやぁ (2022年11月13日 17時) (レス) @page39 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - suffron*さん» 楽しみに待ってます!!! (2022年11月13日 16時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
suffron*(プロフ) - シオンさん» まぁ答えは次のお話で出てきますので〜 (2022年11月13日 16時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月2日 0時