受肉 ページ5
絡繰SIDE
学校に来たはいいものの…、もう剥がしちゃったかぁ。気配が大きすぎて探るの大変そ〜。ま、死ななければなんでもいいか、とにかく今は見つけて助けることしかやることはないね。
「まずその子たちがいた場所がわからないからなぁ…」
何となく上からの気配が一番大きく感じるから四階から探してみるけど…。
俺は四階まで跳んで窓から侵入し、学校の中に入った。
「うわぁ…、嫌な気配。宿儺の指ってこんなに嫌な呪力放ってるんだ」
見つけて回収してもすぐに五条に渡して、俺はさっさとこんなところからおさらば。ずっとあんな気配放ってる奴持っていたくないよ。
「も〜、どこいんだよ〜」
見つける前に恵たち来るんじゃないか?これ。マジで見つかんない…。いや、他の呪霊はわんさかいるんだよ、本命が全然いない。まず誰が持っているのかわからないし。人間自体を見つけられても指のありかは不明のまま。そのまま持ってくれていればわかるけど。
「きゃあぁぁああああ」
あ、いた。
恵も丁度上がって来ていたみたいだね。何で近くにいたのに気づかなかったんだろう。
「先生!」
「恵〜」
感動の再会〜、ってことにはならなくて俺たちの間に呪霊が入り込んできた。ちゅーるちゅーる言ってるけど猫か?
「邪魔だ」
お、玉犬だ。恵の相棒みたいな式神、恵の術式は色々な使い方が出来るから羨ましいな〜。俺の術式は全然役に立たないから。
「食っていいぞ」
玉犬たちは呪霊をバクバク食べている、マズくないの?
「見つけた!!」
あぁ〜、呪物そのまま持っていたね。取り込まれそうになってる…、さて恵。どうやって君は動くかなぁ〜。俺は一旦様子見、危なかったら助ける。元々俺はそういう立場の人間だし。
「クソッ」
「もう万事休すかい?恵」
いつでも冷静な奴は自分の命が危険にさらされる時より誰かの命が危険にさらされる時の方が焦る。それでいて、頭が回らない。恵もまだまだだなー、もっと頭を柔らかく使わないと。
「…え〜?」
ガシャーンと大きな音が鳴って、悠仁が窓を割って跳んできた。俺と同じような侵入の仕方だね、しかもここ四階だよ?よく跳べたね、流石砲丸投げ30m以上。
「虎杖!?」
「おぉ〜、まるでヒーロー登場みたいだ」
恵と悠仁のコンビネーションは目を見張る、いいライバルにでもなりそうだ。俺、三年よりこっちのほう育てたいなぁ…。あいつらめんどい。
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜!ありがとうございます! (2022年4月30日 0時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです!更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年4月29日 15時