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虎杖SIDE
じいちゃんが死んで、色々紙に書いていたら俺と同じぐらいの奴と背の高いニコニコした人がこっちに歩いてきた。なんでも、俺たちが拾った箱が欲しいらしい。俺は別にどうでもよかったから渡したけど…、あれ中身は入ってないんだよな。
「そういや、今日の夜、学校でアレのお札剥がすって言ってたな」
俺がそう呟いた瞬間、伏黒って言う名前の方の眼が微かに開かれた。隣のは何の表情も変わっていなかったけど。何だ、あいつ？
「え……もしかしてヤバイ？」
「ヤバイなんてもんじゃない、ソイツ死ぬぞ」
伏黒の言葉を聞いて俺は顔が青ざめた。一気に血の気が引いた気がした…、こんな感覚初めてだから一瞬何かわからなかったけど。…でも、それを聞いても隣は一切動じていなかった。最初から全部わかっていたみたいにな。
「早く助けに行かねぇと！」
「当たり前だ、さっさと行くぞ」
「じゃ、俺は先に行ってるよ〜。後で二人して来な」
隣の男はそれだけ言い残すと、その場から消えた。
瞬間移動！？何者！？
「相変わらず速ぇな、絡繰先生」
からくり先生？変な名字だな…。
「あの人、下の名前なんて言うんだ？」
「知らねぇ」
「は？」
「だから、知らねぇんだよ。あの人の術式も、等級も」
術式？等級？…ちんぷんかんぷんだ、知恵熱でも出そう。それに、下の名前を知らないって…同業者みたいなものじゃないのか？
「誰も何も知らない、それが絡繰先生だ。わかってることは、２８歳で男性で強くてずっと笑っていることぐらい。他は不明。教えないんじゃなくて、誰も聞けないんだ。怖いから」
「そんな感じの人には見えなかったけどな〜」
「いつでもニコニコしているからな」
あの人が怖い？俺が鈍いのかもしれないけど、全然怖い雰囲気を纏った人には見えなかった。寧ろ親切で優しいって感じ。
「あ、こっちが近道だ！」
「そうか」
全力で走りながら話すのは舌噛みそうで怖い。伏黒、結構体力あるな。俺も結構体力はある方だけどなんか特殊な訓練でも受けているのか？
「お札ってそんな簡単にとれんの？」
「いや、呪力のない人間にはまず無理だ！普通はな！今回のものは中のものが強すぎる！封印も年代物、紙切れ同然だ！」
つってもなぁ、“呪い”なんていまいちピンとこねぇ。
…＿＿ッ！
“呪い”なんて…、でもなんだ！？
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜！ありがとうございます！ (2022年4月30日 0時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです！更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年4月29日 15時
