呪胎戴天 ページ17
絡繰SIDE
野薔薇と悠仁に会ってから約一カ月が経った。俺は今何をしているのかって？一年ズたちが仕事に行って暇だから二年ズの面倒を日下部先生と一緒に見ていたんだ。
「そうそう、そこで蹴りを一発〜」
「こうかっ！？」
「う〜ん、もう少し勢いをつけて」
日下部先生は棘とパンダを見るって言っていたから、俺は真希の担当。
「…はーい、ここまで。一旦休憩挟も〜」
「さっき休んだばかりだろ」
「いいのいいの〜。…それに俺、仕事入ったから」
「は？」
日下部先生に後は全部任せて俺は一年ズたちの仕事先に向かった。どうしてかって？
嫌な予感がしたからね、なーんか…。
「糸が切れた…」
さっさと着かないと、手遅れになりそう。最近の呪術師の質は昔に比べて格段に上がっている、そりゃあ五条だって夏油だって家入だって強いけど…最近出てくる呪術師はまた違う。社会情勢自体が変わってしまったからかな。
…あの子たちを亡くすのは惜しい。
「…受刑在院舎」
目的地、到着。
伊地知の車が見えたから、目の前に仁王立ちをして無理やり止める。めっちゃ勢いよくブレーキを踏んだのか道路に跡がついていた。
「伊地知、あの子ら今入っていった？」
「はい？」
「…二度は言わないよ、めんどいし」
「え…えぇ、特級相当の呪霊に変態するかもしれないので戦わずに逃げなさいとは言いましたが」
あの子らに特級は手に余る、やっぱり来て正解だった。…それにしても、どうしてこんな子たちに特級案件を任せるかね〜。上層部はクソしかいないなぁ…、殺してしまってもいいけど五条がそう言うの望まないしまだ我慢しておくか。
「わかった、ありがとう」
「絡繰さんも行くつもりですか？」
「ここまで来て行かないって判断はあり得ないでしょ。それに、俺が行かないと…あの子ら死ぬよ。…死ぬまでではないとしても大怪我は必ずする」
「お気をつけて…」
俺は建物の中に足を踏み入れた。
まさかの生得領域。ははっ…これ、もう特級になってんじゃないのか？
扉は…、失くなってるね。でも別に本体を殺してしまえば生得領域だって消滅する。だから特に心配はいらない。
「…、糸が繋がらないな。切れたままだ」
呪霊の方に繋げるか…、いや…呪力を追う方が早い。
「五条みたいに六眼が欲し〜」
呪骸を何体か借りてきたからそれと一緒に探し回る。
「…どうか、手遅れにならないうちに」
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suffron*(プロフ) - 紫さん» わぁ〜！ありがとうございます！ (2022年4月30日 0時) (
レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - 好きです！更新頑張ってください (2022年4月29日 23時) (レス) @page4 id: 45b1199f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suffron* | 作成日時：2022年4月29日 15時
